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CULTURE TRIP JUN 07,2021

60mins Local Trip from TINY GARDEN 蓼科
ガイドブックにない3日間 Vol.4

アーバンリサーチの運営するTINY GARDEN 蓼科のスタッフが編集部を発足!施設を飛び出し、TINY GARDEN 蓼科から「移動時間60分以内」をテーマに、グリーンシーズンにおすすめの滞在時間をご案内。


標高1,000mを越えた冷涼な高原の地、山や湖など自然豊かな蓼科・八ヶ岳。グリーンシーズンは自然の中へ繰り出してアクティブに遊ぶことも、癒しを求めてゆったりと滞在することも、都会にはない多種多様な自然との触れ合いの時間が待っています。冬の連載企画に続き、地元在住スタッフならではの視点で季節に合わせたおすすめスポットを紹介していきます!

Vol.1 発酵する“上諏訪” まち歩き
> Vol.2 八ヶ岳の白い森、山小屋のビーフシチュー
> Vol.3 滑って、触れて、眺めて 親子で過ごすスノーバケーション

Vol.4 雨で潤う、原生林に広がる苔の世界

例年以上に早い梅雨入りとなった2021年。雨と聞くとネガティブなイメージをお持ちの方が多いですが、植物にとってはさまざまな恵みをもたらします。雨天があるから夏の緑深まった自然の景色に出会える、そしてキャンプの気持ちいい時間につながります。せっかくなので雨の日でも楽しめるTINY GARDEN 蓼科ならではの過ごし方を今からご案内していきたいと思います。

※ 撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえで取材を行っております。

神秘的な景色が広がる苔の森でゆっくりハイキング

今回訪れたのはTINY GARDEN 蓼科から車で約30分、麦草峠と白駒池の周辺に広がる深い森。取材当日も雨がしんしんと降る中、白駒池駐車場に車を止めて白駒池へ。マイナスイオンたっぷりの森林セラピーの旅が始まります。(ハイキング気分で整備された木道を歩くことができるのですが、ウインドブレーカーや長靴などの雨対策をしっかりと用意しておくことを推奨します)
白駒池までは歩いて約15分、池を周遊して1周45分の平坦な道のりですが、スタート地点ですでに標高2,100m以上の高地。入口から歩き始めるとすぐに幻想的な景色が待っていました。

「長野らしい、絵に描いたような緑の世界ですね」と、この日初めて白駒池に訪れたスタッフが口にした言葉が印象的。その正体は推定樹齢200年を超えるコメツガやトウヒ、シラビソなどの原生林。そして大木の足元にびっしりと一面覆われた苔。水分を吸った苔がとても生き生きとしていて、一面が鮮やかな緑の絨毯のよう。自然が生み出した造形美を目の前に、時を忘れてじっくり見入ってしまいます。スタートして5分であっという間に、非日常を感じる神秘的な世界へと引き込まれていきました。

後ほど山小屋のオーナーに教えてもらったのですが、実はこの森には500種類以上の苔が生息していて、全国の苔の約25%が自生しているのだそうです。
さまざまな苔に出会う中でお気に入りだったのがこちらの苔。水を吸って鮮やかな緑に輝くスギゴケ科の「セイタカスギゴケ」。ふさふさとしたこの苔は一つ一つが直立して存在感があり、木道沿いに群生していました。

白駒池をぐるっと周遊する木道沿いには青苔荘・白駒荘といった2つの山小屋、そして苔がより一層深く生い茂るもののけ森など、1周約45分の道中でも多様な生態系に触れることができるのがこの森の特徴です。ここではどんどん先へ進んで行くのではなく、一眼レフカメラやルーペを持って、じっくり苔や植物を眺めて歩くのもいいですね。

そして帰り道、三角屋根がフォトジェニックな山小屋「麦草ヒュッテ」へ。オーナーであり苔の森のガイドを務める島立さんに苔やフィールドのお話を聞きながら、看板メニューのコケモモパウンドケーキとコーヒーをいただきひとやすみ。静けさに包まれた森の山小屋では自然とともに優雅な時間が流れていました。

雨の日もキャビンでゆっくり焚き火をしながら自然を味わう

苔の森で自然散策を満喫した後はTINY GARDEN 蓼科のキャビンへ。雨の日、テントやタープは濡れると設営や撤収が大変ですよね。そんな天候でも焚き火をして、キャンプシーンを楽しみたい、そんな時にはキャビンでの滞在がおすすめです。

キャビンはキャンプエリアに24棟立ち並ぶ宿泊小屋。大きく分けて2タイプに分かれており、お客様自身でシュラフやマットを持ち込んでこだわりのキャンプギアで空間を作るキャビンエコタイプ、次にカップル・グループ・ファミリーとターゲットに合わせてデザインされたベッド付きのコンフォートタイプ。いずれの客室にも共通して雨を避けられる小さな屋根がついているのでご安心ください。そこにチェアやテーブルを広げて焚き火やバーベキューをして楽しむことができます。
雨の日も意外と良いことはあって、虫も少なく、気温も下がらず安定するので穏やかなアウトドアステイをするには快適な一面もあるのです。

その他にも、雨の日は焚き火をゆっくりすれば満足という方もいますよね。TINY GARDEN 蓼科はレストランも併設しているので夕食・朝食のご用意もばっちり。地元野菜を取り入れて、化学調味料は使わずに素材から一つ一つ時間をかけて作られた料理は滋味深く、自然のエネルギーを感じる品々が並びます。食事はレストランで味わい、温泉に浸かって、夜は火を眺めてゆるゆるとお酒を嗜む。そんな大人の滞在ができるのもTINY GARDEN 蓼科の特徴です。

モーニング 1,500円/名(メニューは一例)。キャンプやキャビン利用も事前予約制で注文が可能です

雨の日は森の中で身近な植物に触れ、高原野菜たっぷりの食を味わい、温泉に浸かって、夜も屋外で火を囲んで過ごす。雨の日ならではのリトリートスタイルのキャンプを楽しんでいただければ幸いです。このシーズンは時間や滞在日数に余裕を持って2泊、3泊のワーケーションで滞在しながら晴れた日に登山やカヌーなどを楽しむのも良いですよね。お客様ごとの時間をお過ごしください。

その他にも雨の日にも楽しめる周辺の観光スポットをご紹介

▼小津安二郎記念館 無藝荘(むげいそう)

映画監督小津安二郎が晩年仕事場、接待の場として使用した蓼科プール平にある山荘。昭和30年代の趣のある空間は地域住民の協力のもと、期間限定で一般開放されておりますのでタイミングがあればぜひ覗いてみてください。

【営業時間】
10:00〜16:00
【開館日】
2021年6月5、6、12、13、19、20、26、27日/7月3、4、10、11、17、18、22〜31日/8月全日
【入館料】
100円(協力金)

▼茅野市 尖石縄文考古館

縄文時代に発掘されている5つの国宝の内、2点が発掘されているように縄文文化が栄えた場所としても知られる茅野市。尖石遺跡のある史跡公園内に作られた博物館では、国宝の「縄文のビーナス」や「仮面の女神」、その他にも2,000点以上の縄文時代の遺物が展示されています。室内展示が充実しているので雨の日でも安心して博物館巡りを楽しむことができます。

【営業時間】
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【休館日】
毎週月曜日(祝日の場合を除く)、祝日の翌日、年末年始
【観覧料】
大人500円、高校生300円、小中学生200円

▼テントサウナ|TINY GARDEN 蓼科内

事前予約制でmobiba社のテントサウナ(MB15)をご利用いただけます。自然に囲まれた開放的な空間でのサウナ体験は他にない特別な時間を過ごせます。雨の日はサウナでととのう一日を過ごしませんか?

【利用料】
6,000円/グループ(定員6名)
【料金に含まれるもの】
1回120分、テントサウナ、薪、ロウリュセット、簡易シャワー(園芸用シャワーホース)、屋外チェア
【オプション】
水風呂・タープセット+2,000円

※ご利用希望の3日前までにフロントまでお申し込みください
TINY GARDEN 蓼科 TEL:0266-67-2234

▼EKAL SHOP|TINY GARDEN 蓼科内

館内に併設するアウトドア・アパレルを扱うショップ。キャンプ、登山、釣りなどのアウトドアシーンで活躍するギアや都市とフィールドを行き来するウエアが並んでいます。

【営業時間】
10:00〜19:00
EKAL Instagram @ ekal_lake_official

TINY GARDEN 蓼科 – Camp, Lodge & Cabins –
〒391-0301 長野県茅野市北山8606-1(蓼科湖畔)
車で:中央道「諏訪IC」もしくは「諏訪南IC」より約30分
電車で:JR「茅野駅」よりバスで約30分「蓼科湖」下車後、徒歩4分 / タクシーで約25分

TINY GARDEN 蓼科 公式サイト
ご宿泊の予約はこちら

Instagram @ ur_tinygarden

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