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FASHION DEC 03,2020

<SDR通信Plus②>GREEN DOWN プロダクト デザインコンペティション 企画担当者インタビュー


株式会社アーバンリサーチは、現在SDGs(持続可能な開発目標)に関連する取り組みを積極的に推進しております。その取り組み内容の紹介の場として始まった社内報<SDR通信>。
本来ならお見せすることのない社内報ですが、その中から皆様に広く知っていただきたい内容を、メディアサイト独自目線を加えた記事<SDR通信Plus>として不定期連載しています。

> <SDR通信Plus①>11月29日は“イイフクロの日”!?エコバッグについて考えてみよう。

第2回目のテーマは、「SDGsとファッションの未来」について。

“ファッションの未来”なんて少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、難しく考える必要はありません!身近なことから意識して取り組んでいくことこそ「持続可能な世界」、「未来」への第一歩へ繋がっているのです。

アーバンリサーチでは2015年より「Green Down Project」に参加し、羽毛製品の回収とリサイクルされた羽毛での商品企画に取り組んでおります。
その啓蒙活動の一環として、学生の皆様を対象とする「GREEN DOWN プロダクト デザインコンペティション」を2018年より開始し、昨年の最優秀受賞作品が製品化され現在店頭に並んでおります。

今回はこのコンペティションに関わるアーバンリサーチの担当者二人に、取り組みに対する想いやSDGsに関連する今後の展望などを聞いてみました!

※撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえで行っております。

PROFILE

URBAN RESEARCH商品支援部生産管理課マネージャー 西川
SDR所属
テント泊登山やキャンプやジョギングをこよなく愛する自称アクティブ派。
コロナ渦でどこへも出掛けられず、ジョギングの月走のみ100kmを優に超えてる自分の現実を受け止めきれずに戸惑う今日この頃。
デザインコンペには受賞作品のデザイン画をもとに製品化する際、企画担当として参加。第一回目から携わっている。

URBAN RESEARCH ブランド販促 宮
SDR所属
年相応に落ち着いてきた、と思いたい33歳。
2人の息子が見せてもいない「鬼滅の刃」に詳しすぎて話についていけないのが最近の悩み。
デザインコンぺには第一回目から携わり、以前はGreen Down Projectに関する会社の窓口を担当。

※ SDR … Sustainable Development Researchの略。URBAN RESEARCH社内の各部署、各課を横断し、役職も飛び越えてアーバンリサーチなりのSDGsの取り組みを真剣に考えているチーム。

― まず、このコンペを開催するきっかけを教えてください。

宮: いち会員企業として積極的に取り組んでいるGreen Down Project(以下、GDP)を、どうしたらより多くの方に知ってもらえるか。を考えた時に、未来のアパレルを担う学生の皆様に羽毛の有限性について知っていただくべきだと思いました。デザインコンペという企画を通して学生の方に興味をもっていただけるのではないかと思い実施に至りました。

― 長年洋服のデザインに関わってきたプロから見て、学生のデザインはどうでしたか?今年の受賞作品(WEAR部門、GOODS部門)を選んだ理由を教えてください。

▼WEAR部門 受賞作品
ふんわりステッチエコダウンジャケット 永岡 若菜さん(大阪文化服装学院)

西川: WEARに関しては、デザインが手作業でやらなくてはいけないリメイク風の仕様で、普段はコストの問題もありあまりやらないデザインでした。その一方で、形はコーディネートしやすい一般的に好まれるもので、この相反する融合がパッと見たときにいいな、というのが第一印象でしたね。あとは、最終的な決め手として、テーマに「エコ、サステイナブルに目をむけてデザインした」と書いてあったのが永岡さんだけだったのでそこが良かったです!

▼GOODS部門受賞作品
GREEN DOWN CUSTOM MAFURA 倉科 駿作さん(千葉大学)

西川: GOODSに関しては、まずデザインが商業的に売れそうだなと感じました。ダウンと表地を取り外して着せ替えが出来るというアイデアもとても面白かったです。あと、ダウンパックが簡単に取り出せる仕組みになっていて、ダウンの回収をしやすい点がポイント高かったですね。パッケージまでよく考えられておりトータルデザインの完成度が高かったです。

― 製品化にあたり、ディテールについてなど学生との摺合せはうまく進みましたか?苦労した点などがあれば教えてください。

西川: やはりコストの問題もあり、どう具現化するかが課題でした。一部仕様を端折ることも頭に浮かびましたが、出来るだけ学生さんが描いたデザインをそのままにしてあげよう!という話になって。実際にダウンを作成してくれた工場の方が理解して協力してくれたおかげで、ボリューム感とかデザインの細部までそのままの仕様でどうにか形になりました。ファーストサンプルが出来、学生さんに「デザイン画から飛び出してきたみたいで感動しました!」と言っていただいたときは諦めないで良かったなと思いましたね。

― 率直に、学生とのお取組についてどう思いましたか?

西川: 自分達は日々デザインすることに慣れてしまっているけど、学生さんのデザインに対する想いがすごく純粋でキラキラしているんですよ。「自分の作りたいものを作りたい!」という強い気持ちに、逆にこっちが“原点に帰る”じゃないですけど、学ばせてもらったことが多かったなという良い経験になりました。

商品化に向けて何度か打ち合わせをしたんですが、学生さんに「最近なんか変わったことありました?」と聞いたら、「環境に対して考えるようになって、今までだったら捨てていた服をリサイクルショップに持って行って再利用に回すようになりました」という答えが返ってきたんですよ。コロナ禍で、就職の心配の話が出てくるかなと思っていたんですけど、こんな状況下でも若い方なりに環境に対して行動に移していて「たくましいな」「ピュアでいいな」と感じて感動しました。

宮: この時「このコンペやって本当に良かったな、涙出そうや」って二人で5回くらい言い合いましたよね?笑

西川: そうそう。いま思い出してまた泣きそうになってきた。笑

― 今後、GDPの取り組みを広げていくうえで課題はありますか?更にはSDGsとファッションの未来とは?

西川: まずはダウンの回収BOXの設置店舗をもっと増やしていきたいですね。回収数は多くなってきているけどまだまだ知らない方も多いので、BOXを増やして認知度を上げていきたいです。あと、ダウンアウター自体が温暖化の影響もあり年々売りづらくなってきているので、今後もこのコンペを通して学生さんの新鮮な意見を頂いて、いかに共感してもらえる商品を作れるかが課題でもあり楽しみです。
もう1つ個人的にやりたいこととしては、会社で綿花(コットン)畑を作りたいです。実はコロナで流れてしまったんですけど、以前一度話がでていたんですよ。自分たちでURオリジナル綿花を作って、将来的にはそれを使って商品化したいです。みんなで種蒔きとか収穫とかもしたいなぁ。

宮: すごい!良いですね。西川さん似合います!クワとか持ってそう。笑

西川: 将来的に畑担当?畑課とか?・・・いいね。笑

宮: でも本当にGDPに限らず、こういうSDGsの取組を会社としてもっと広げていきたいですよね。もちろんこのコンペも今後も継続してやっていきたいですし。
あとはやっぱりアパレル業界の最大の課題である廃棄衣料を、commpostもそうですし、京都紋付様との衣料の染め替えなどの取り組みをもっと拡大推進して解決していきたいなと思っています。

― ありがとうございました。

アパレル企業として目を背けてはいけない課題、「衣料品の廃棄」について。
日本の衣料廃棄量は年間で100万トンにも及ぶと言われており、ファッション産業が全産業で2番目に環境汚染に影響を与えているとも言われています。
この課題に向かって、グリーンダウンのようなリサイクルを始め、更にはアップサイクル を推進することでまた新たなファッションの楽しみ方、明るい未来も見えてくるのではないでしょうか?

現在、アーバンリサーチグループ約160店舗にてダウンの回収を行っております。
各ブランドよりグリーンダウンを使用した製品も販売中です。

皆様も不要になったダウンや衣料品を廃棄するのではなく、未来へ繋がる選択をしてみませんか?

※ アップサイクル … リサイクル (単純な素材の原料化・再利用)とは異なり、もともとの素材を活かしながら、古くなったもの・不要なものに新たなアイデアを加え、付加価値を持たせることで、別のモノにアップグレードして生まれ変わらせること。

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