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LIFE STYLE&BEAUTY JUL 03,2022

火のある暮らしに寄り添うクラフトビール「MONT ALE」


キャンプ、アウトドア、そしてクラフトビールを愛する人々が集うTINY GARDEN 蓼科。今回、火のある時間に寄り添う新たなクラフトビールが誕生しました。

まずは火のある時間をイメージしながらご覧ください。

八ヶ岳には火のある暮らしがある。
縄文時代から続く人々の営みである。
ゆっくりと燃えゆく薪火と煙の匂い。
静けさに包まれた森の姿と生き物の気配。
薪を焚べ、揺らぐ火を眺めて余韻に浸る。
今宵もビーナス、万年の時をかけて
— MONT ALE パッケージより

テーマは“火のある暮らしとクラフトビール”。TINY GARDEN 蓼科のコミュニティ型ワークショップ「BEER CLUB」でビールやこの地域を愛する参加者を募り、さまざまな火のあるシーンを体感しながらディスカッションを重ねて新たなクラフトビールを企画開発しました。約半年かけてできたビールはその名も「MONT ALE」。

本プロジェクトの発起人でもあり、TINY GARDEN 蓼科にて企画・地域コーディネーターを務める粟野がクラフトビール「MONT ALE」が誕生した背景や開発の裏話を紹介していきます。

BEER CLUB、クラフトビールのあるライフスタイルを広めるコミュニティ

TINY GARDEN 蓼科がオープンした初年度にスタートしたのが「BEER CLUB」。キャンプアウトドア×ビールという切っても切り離せない両者の関係性から地域を盛り上げたいと考えていたところ、“八ヶ岳の麓でクラフトビールのあるライフスタイルを提案したい”という想いを掲げる地元のブリュワリー「8Peaks BREWING」と出会い、タッグを組んでスタートしたのがこちら「BEER CLUB」というコミュニティ。第一弾はキャンプシーンで飲みたい最初の一杯をテーマに、「GARDEN ALE」というクラフトビールが誕生しました。好評につき、2年ぶりの第二弾企画が今年の1月よりスタート。地元の飲食店や土産屋、生産者などを中心に15名のビール愛好家が参加し、地元ブリュワリー「8Peaks BREWING」を講師に計3回のワークショップ形式で夜な夜なビールについて学び、飲み比べ、楽しみながら約半年かけてクラフトビール の企画開発を行ってきました。

> BEER CLUBについてはこちら

火のある暮らしを紐解いた先には縄文の暮らしが

商品企画の中で参加者と身の回りにある火の存在として意見を出し合いイメージとして出てきたのは、焚き火や薪ストーブ、テントサウナなど。都会での暮らしに比べて、山の麓で暮らす参加者にとって身近なものであり、火は暖をとり、灯をともし、癒しの時間を生み出す貴重な存在であることが伺えます。

今回、さまざまなアプローチでの商品開発が期待できますが、初回のビール講座で歴史や文明史を知る中で印象的だったのが「縄文時代」。この地域は縄文時代の国宝に認定される土器が2つ発掘され、“縄文銀座”と言われているように人や文化が集うエリアとして発展していた歴史があります。一説には、ビールの原型に近い発酵飲料を片手に、火を囲んで過ごしていた跡が発掘されているとか。“1万年前から続く、火とビールのある時間の豊かさを現代に”というキーワードを共通認識に、火のあるシーンを体感しながらアイデアを出し合ってサンプルビールを作り、議論を重ねてきました。

今回は味わいだけでなく、ラベルや商品名についても意見を出し合い、決まった商品名が「MONT ALE」に。“MONT”には縄文(JOMON)と山(MONT・仏)の2つの意味が掛け合わされ、「モンエール」という可愛らしい響きもあってみなさん賛成で意見は一致。

そしてラベルのデザインを手がけたのは前回同様、デザイナーTENGU WORKSと藤原印刷。前回の「GARDEN ALE」のデザインは踏襲はせず、今回のテーマや参加者と話し合ってきたキーワードに寄り添い、ゼロからグラフィックを作成し、用紙や印刷手法も議論を重ねて私たちの想いをラベルに具現化していただきました。

完成した「MONT ALE」の味わいは? 参加者・企画者のコメント 

完成したビールは、この土地の空気とともに味わっていただくべく、あえて全国展開ではなく蓼科・八ヶ岳地域で販売中! TINY GARDEN 蓼科ほか、地域の土産屋や飲食店などで販売・提供されております。
ここまでお読みいただきました方にはぜひ飲んでいただきたいのですが、今回ワークショップの参加者であり企画開発に携わったメンバーによるテイスティングコメントや感想を一部抜粋でご紹介いたします。

火を囲んで、親しい人との会話を楽しみながらゆっくり楽しむビールとして、時間がたっても美味しい、時間とともに味わいが変わるビールを希望していましたが、まさにその通りでした。程よくコクがあり、野菜にも、お肉にも、どんな料理にも合うビールだと思います。
(Y・Kさん)

キレのあるコク、コクのあるキレが印象的。黒・ブラウン系のビールは一杯で十分だが、これは何本でも飲める。グラス越しの火が黄金色になるのを感じながら、コクのあるチーズに合わせて味わいたい。
(T・S)

注いだときの色、特に光に透かしたときの色が、とてもよい。一見とても主張の強そうな色の印象を受けますが、 飲んでみるととにかく食べ物との調和が素晴らしく、食事をおいしくしてくれるビールという印象でした。
サラダ、肉、揚げもの、あと焼き鳥とも、ペアリングがとてもよく、食事をしながら飲みたいビールであり、お話をしながらゆっくりと飲むのにも適したビールという印象で、昨今ブームのホップ強めのIPAとは異なり、調和型のスーパーリベロ的なビールですね。
(N・Fさん)

飲みやすいのにコクがあり、BBQ、焚火ディナーにベストペアリングなビール。アンバー色でグラスに注いでも綺麗。昔からあるようでなかった新しいビール、でも穏やかで、ずっとあったみたいにしっくりくる。縄文と山、蓼科、仲間をつなぐビールだと思います。
(Y・Iさん)

夕焼け色のビール・・・縄文の匂いが濃い土地から、燃える炎のようなビール。アンバーな色味、でも、とても軽やかで、火の傍でいつまでもゆっくり飲んでいられる味わいです。
(K・Iさん)

キャンプやアウトドア、ビールを愛する方々が集い、消費者・生産者の垣根を超えて一緒に一つの商品を生み出すプロセスは私たちTINY GARDEN 蓼科にとっても学びや気づきに溢れる貴重な時間となりました。最後になりますが、プロジェクトの企画運営にあたり携わっていただきました皆様へ、この場をお借りしてお礼をさせてください。

Thanks:8Peaks BREWING、TENGU WORKS、藤原印刷、BEER CLUB vol.2 メンバー

この一本をきっかけに、地域で一体となって八ヶ岳の麓でクラフトビールのあるライフスタイルを広めていきます。そして「BEER CLUB」としてはビールを企画開発するだけでなく、テイスティングやディナーイベントなど・・・さまざまな取り組みを行っていきたいと思います。また今後のお知らせはお楽しみに。

では、乾杯! ぜひ「MONT ALE」を片手に、キャンプや旅のひとときをお楽しみください。

TINY GARDEN 蓼科 – Camp, Lodge & Cabins –
〒391-0301 長野県茅野市北山8606-1(蓼科湖畔)
車で:中央道「諏訪IC」もしくは「諏訪南IC」より約30分
電車で:JR「茅野駅」よりバスで約30分「蓼科湖」下車後、徒歩4分 / タクシーで約25分

TINY GARDEN 蓼科 公式サイト
ご宿泊の予約はこちら

Instagram @ ur_tinygarden

PROFILE

粟野 龍亮TINY GARDEN 蓼科 企画・地域コーディネーター

東京都大田区育ち。2年前より山の暮らしに憧れて長野県茅野市に移住。
アーバンリサーチの展開する「かぐれ」に所属後、結婚・出産を機に三重県伊勢市へ移住し、旅行業界へ転職。その後、2017年に長野県茅野市へ移住して、地域おこし協力隊として行政と連携しながら地域資源を活かしたツアー企画を行う。2019年夏より古巣アーバンリサーチの運営するキャンプ場「TINY GARDEN 蓼科」の企画・地域コーディネーターに就任。

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