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FASHION OCT 16,2020

ROSSO buyer’s diary Vol.2

URBAN RESEARCH ROSSO バイヤー松酒の買い付け秘話を綴った “ROSSO buyer's diary” Vol.2をお届け。


本格的な秋に突入し、今シーズンの本命とも言うべきブランドについて語ってもらった。
まずは、前シーズンにこのメディアサイトでも取り上げた、2019AWにスタートしたブランド「SEEALL(シーオール)」から。

「SEEALLは、ファーストシーズンから買い付けていて今回で3シーズン目。SEEALLの魅力である生地の良さがより引き立っていて、個人的には秋冬の方が好きなんですよね。今回も本当に素敵です!語りだすと止まらないかも(笑)

展示会に行った時、ずらりと並ぶサンプルの中から、直感で“グレー”のラインナップに目が留まって、ほぼ即決でした。ここ最近、トレンド的には茶系アイテムの流れが続いている印象だったので、グレーがとっても新鮮に見えて。グレーとひとことで言っても、色合いや素材感にひとつひとつ絶妙な違いがあるんですけどね。

例えば生地ひとつをとっても、“オリジナル”で作られているものはその素材ありきでデザインを考えられている印象なので、色展開という概念があまりないんですよね。素材へのこだわり、ひとつの物への想いの深さがあるからこそ、シーズンを重ねるごとにどんどん惹かれていきます。
SEEALLの服は決して奇抜ではなく、でもいつも新しさがあって、自然と体やその人に馴染む。デザイナーさんの引き出しの多さから来ているんだな、と改めて思いました。私自身も欲しい!といつも思わせてくれるブランドです。」

ブランドの魅力について教えてもらったところで、気になる“グレー” のラインナップについて尋ねてみた。

「ロングコートとショートジャケットとスカートは同じヤクの生地を使ったもので、無染色で自然なままの色味を活かしているんです。ダブルフェイスで、表はグレーで裏が茶色という配色にも惹かれました。

ハンドニットのカーディガンは、ひと目見て可愛いですよね。ニットはタートルネックのプルオーバータイプなどもあったのですが、暖冬と言われている流れや使い勝手の良さから、今シーズンはカーディガンを選びました。本格的なアウターを着るまで、アウター代わりに楽しめますからね。
定番のカーディガンらしいデザインではなく、ジャケットのように襟があるとこころもいいなと。着流しでも、ベルトで締めてもきっと可愛いと思います!

カルゼ生地のミリタリーシャツは、太めの綾織りや襟や袖のディティールに惹かれました。メンズライクだからこそ、これを女っぽく着たいなぁ…と。身幅があるので、あえてギュッとボタンを締めたり、襟を立ててもいいし、いろんな表情が楽しめそう!

ちなみに、ミリタリーシャツとショートジャケットは、迷わず個人オーダーもしました♡」

▼前回のインタビュー記事はこちらから
【DESIGNER×BUYERS INTERVIEW】
SEEALLデザイナー瀬川誠人さん Vol .1 様々なものを紡ぐSEEALLの世界

【DESIGNER×BUYERS INTERVIEW】
SEEALLデザイナー瀬川誠人さん Vol. 2 瀬川さんの半分は、音楽でできている

続いては、こちらも2019AWにスタートしたストールブランド「THROW(スロウ)」
都会に暮らしながらも自分らしく自然体で生きている人々をイメージし、シンプルでジェンダーレスなストールを中心としたライフスタイルを提案している。

「ファーストシーズンから展開していたカシミヤ100%のストールは、とにかくこの独特のふわふわ感がたまらない♡ 今シーズンは別注カラーをオーダーしました。最初は真っ白とメルトバターのような淡いイエローがいいなと思っていたのですが、このストールはカシミアの風合いを損なわないように、漂白をしていないということだったので難しい部分があり、そこで限界まで白に近い色で…とお願いしました(笑)そして出来たのがこのカラー。まさに素材そのものなので、カラー名も「NATURAL」と名付けていただきました。

他の2色は、SEEALLでも感じたように、茶色一辺倒だったカラートレンドにグレーの流れも出てきたので、昨年から継続のGRAYと新色のORANGEをセレクト。

今年は長さも2パターンできていて、今シーズンは去年より少し短くなったタイプのものを選びました。
巻いたときに出る遊びの部分やボリュームバランスがしっくりきて。是非いろんな巻き方を試してみてほしいです!」

ここでTHROWにつていの魅力をさらに尋ねてみた。

「定番と言われているストールブランドが沢山あるなかでも、THROWは自然と惹かれるものがあったんですよね。最初のコレクションから特にずっと“色”が好きで。というのも、ご夫婦でブランドを手がけられているんですが、例えば色や素材感、肌触りなど感覚的な部分は奥さん、糸の選定やテキスタイルといったロジカルな部分は旦那さんがされていている、というのを聞いてすごく納得したんですよね。

絶妙な色出しに女性目線で共感でき、そこにこだわり抜いた素材がかけ合わさっていて、なんか最強だなと!」

「チェックストールは、昨年に引き続きオーダー。BROWNは継続で、今シーズンは新色TURQUOISEを。
一見ベーシックなチェックストールだけど、見た目の表情や触感がどこかちがう。というのも、実はウールに“リネン” がブレンドされていて、柔らかさの中にも絶妙なハリがあるんですよね。

ストールって、きちんとお手入れしていると、本当に長く使っていけるアイテムだと思っていて。
そういえば昔、「いいストールはいくつあっても良い。」と上司が言っていた言葉を思い出したのですが、まさにそうだなと、実体験として感じています。自分の世代から子どもへ、そしてゆくゆくは孫の世代まで(笑)受け継いでいけるかもしれない。シンプルなデザインであれば、トレンドにも大きく左右されないですしね。」

「SEEALLとTHROW、この2つのブランドにはなにか共通点を感じていて。細かいことを知らなくても感じることが出来る素材の良さがある。手の良い工場や技術ももちろんあるだろうけど、同じ素材でもどんな風に手をかけるのかで大きく違ってくる。改めてそう感じさせられています。」

2つのブランドに惹かれる理由は、ブランドやデザイナーの想いを大切にしている彼女自身のポリシーにも通じているのだろう。

松酒 奈央
店舗勤務を6年経た後、2013年からURBAN RESEARCH ROSSO WOMEN’S BUYERを務める。
「買い付けるときはデザイナーやブランドの想いを大切にしています。最近は、健康志向が強めです。」

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