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FASHION NOV 14,2022

BUYER’S ReSEARCH Vol.8 men’s ver.
まとうことで自分だけのスタイルが完成するコート

URBAN RESEARCH25周年を記念したテーマ〝ReSEARCH〟に基づいた別注アイテム。Vol.8では、さまざまなテイストのスタイルが叶うコート3着を紹介する。


クオリティと素材のバランスが秀逸なダッフルコート

冬のトラッドな装いに欠かせないダッフルコート。ただ、古着などで探してみてもサイズバランスや着丈がしっくりこないものが多いのが現実。ならばURBAN RESEARCHで理想的なものを作ろうと別注したのが、1951年に設立された高品質の職人技と時代を超越したスタイルが特徴的なダッフルコートブランド〈GLOVERALL(グローバーオール)〉。ニューキングストンというモデルをベースに、シルエットは一から起こした完全別注仕様に。リラックスした肩の落ち感と、身幅と2枚袖のアームホール、ひざ下にくるようなやや長い着丈と、インラインでは展開のない絶妙なサイズバランスを実現した。またエルメスのダッフルコートに代表されるウールのパイルカットを用いて、レザートグル仕様でフード一体型のデザインに。前立てが開かないよう、トグルの間にドットボタンを入れて、さりげない防寒対策も施した。少しかわいらしい印象になりがちなダッフルコートが、着丈とサイズバランスを変更することで大人っぽいイメージへと昇華。王道のネイビー、都会的なグレー、マイノリティなホワイト・・・着こなし次第でグッと表情が変わる。ぜひ自分色のダッフルを見つけてほしい。

GLOVERALL × URBAN RESEARCH
別注 DUFFLE COAT ¥126,500 (税込)

〈Scye〉との別注コートは時代性や着心地などを加味しながら進化する

伝統とモダンを融合させた新しいスタイルを提案するブランド〈Scye(サイ)〉の代表的アイテムといえばピーコートとダッフルコート。秋冬になるとバイヤー自身も毎年袖を通すというピーコートは、サイズ感と素材のマッチングが非常によく、重さはしっかりありつつも、着ていくうちに馴染み、自分だけの理想的な一着へと育つ。そんな時代性や着心地などを加味しながら進化する〈Scye〉が定番で展開しているピーコートのデザインをベースに、腰上ポケットを排除し、シルエットを一から作成して別注。着丈はありながら、2枚袖のアームホール設計で、オーバーサイズになりすぎない絶妙なバランスに仕上げた。素材はメルトン仕上げのウール100%。展開は潔く、王道カラーのネイビー一色。ホワイトやレッド、グリーンなどインナーのトップスで色遊びしながら装いを楽しめる、頼もしい一着だ。

Scye × URBAN RESEARCH
別注 オーバーコート ¥110,000 (税込)

機能性、デザイン性、コスパも高い、冬にうれしいアウター

アウターを新調する際、しっかりと防寒してくれる機能性の高さはもちろん、スタイルを一新するモダンなデザイン性に加えて、コストパフォーマンスの高さも重要視したい。1981年に設立されたアメリカのアウトドアブランド〈WILD THINGS(ワイルドシングス)〉ならば、すべてを備える理想的な一着を生み出せると、ECWCSのLEVEL7 ジャケットのデザインをベースに、胸のディテールなどは排除し、モダナイズ。表地はナイロンタフタ、裏地は老舗ファブリックメーカー〈ポーラテック〉のウィンドプロを採用。裏側のデザインは某P社のRシリーズのようなデザインで、表側でミリタリー、裏側でアウトドアという、両A面としてリバーシブルで着用できる2面性を持ったジャケットを実現した。表裏とも左袖に施された刺繍ロゴもいいアクセントになっている。ナイロン面とフリース面、一枚でまったく違うスタイリングが楽しめるというのが最大のポイント。シーンや気温、着用する素材の組み合わせで、何通りにも変化するので、コーディネートを考える楽しみがわいてくる。新鮮なホワイトカラーの展開もチェックしたい。

WILD THINGS × URBAN RESEARCH
別注 REVERSIBLE JACKET ¥35,200 (税込)

PROFILE

佐藤祐輔
URBAN RESEARCH MEN’S BUYER
Instagram @ yskjohn


URBAN RESEARCH
ONLINE STORE
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urbanresearch_men(メンズアカウント)

> ReSEARCH URBAN RESEARCH 25th

BUYER’S ReSEARCH ARCHIVES

Vol.1 スタンダードだからこそ光る 細部に宿るこだわり抜かれたセンス
Vol.2 硬派な表情のなかにクラフツマンシップを秘めたアイテム
Vol.3 着る人それぞれのストーリーを紡ぐ
Vol.4 今年の夏、装いのキーワードは〝都会的ムード〟
Vol.5 時代のムードを反映した、ニュースタンダード
Vol.6 トラッドのなかに、大人の遊び心を感じる逸品
Vol.7 スタンダードを刷新する冬のワードローブ

Edit & Text/Shoko Matsumoto

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