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FASHION DEC 02,2022

令和エモグラシー 最終回 miu 〜URBAN銀鼠ノスタルジー〜

アーバンリサーチ25周年特別企画として始まった『令和エモグラシー』。ReSEARCH(再:探求)というテーマに基づき、毎回一人の女優にフィーチャーしオムニバス形式のショートムービーとインタビュー記事を公開。最終回は先日雑誌ViViの専属モデルを卒業したmiuさん。自身を「不言実行タイプ」と語る彼女が紡ぎ出す言葉は、青く透き通ったキレイな炎のように、控えめながら確かな熱量を持って燃えている。レンズの中の彼女は、まるですべてが俯瞰で見えているかのようにこちらの意図に寄り添い、シャッターを押すタイミングを教えてくれた。その美しい光景こそが「エモい」瞬間であり、一年に渡って探求してきた本企画の答えとなったことは言うまでもない。


> フルバージョンは25周年特設サイトにて公開中

『URBAN銀鼠ノスタルジー』

Interview with miu

— 記念すべき最終回、ご参加いただきありがとうございます。

miu: こちらこそありがとうございます。

— 今回はスペシャルバージョンとして東京とmiuさんの地元である滋賀で撮影させていただきました。地元での撮影は初めてということだったのですが、いかがだったでしょうか?

miu: なんか地元で撮っている感じがあまりしなかったです。撮影スケジュールがタイトだったということもありますが、それ以上に自然を満喫できたというか。山登りでご来光も拝めましたし。

— この企画は一年を通して『エモい』ってなんだろう、『東京』ってなんだろう、を追求しようと思い始めました。miuさんにとって東京とはどんな場所でしょうか?

miu: 仕事をする場所ですかね。東京に出てきたときも、今でも、出稼ぎに来ている感覚は変わらないです。

— そうなんですね。でも長く住めばそれだけ友人関係も増えてくるわけじゃないですか。それでも出稼ぎ感覚は変わらないですか?

miu: 仕事がきっかけで出会う、とか遊びがきっかけで仕事になる、みたいなことが多いので『東京=仕事する場所』とはいいつつもそんな冷めているわけではないです(笑) 同じ感覚を共有できる人が多い場所っていう感じですかね。

— なるほど。miuさんはとてもインプットが上手なイメージがあります。意識的にいろいろなところにアンテナを張っていたりするんですか?

miu: いや、全部巡り合わせだと思っています。意識的にしているってことはないですね。でも散歩はよくします。昨日気にならなかったことが今日気になったりすることってあるじゃないですか。それがなんでなのかを考えて、そこから興味が湧いてくるみたいな感じですかね。

— 日々の暮らしの中で気になったことを丁寧に磨いていくような感じなんですね。

miu: そうですね。求めすぎてもそれなりのものが来ちゃうと思っているので、求めすぎない程度に自分の中に『入ってくる』感覚を大切にしています。

— 音楽、読書、落語、登山、自転車とさまざまな趣味がおありですが、今一番ハマっているものはありますか?

miu: 均等ですね。なんか全部繋がっている気がしていて。物理的に登山によく行くようになると本が読めなくなったり、本に没頭すると音楽をあまり聞かなくなることはありますが、基本的には優先順位はないです。

— 今まででファッションにおいて影響を受けた人はいますか?

miu: 子どもの頃、母が週に一回くらい買い物をしに京都か大阪に連れて行ってくれたので、原点はそこにあると思います。

— miuさんのファッションのミックス感が個人的に好きなのですが、どんなジャンルが好きとかってあるんですか?

miu: うーん、ジャンルとしてはあまり見ていないかもしれないです。着心地が良くて長く着れそうなもの、これが大事ですね。でも毎日そういうラクな格好かといわれると違くて。やっぱりファッションってTPOだと思うので、今日はあそこに行くからこういうおしゃれをする日、とか気分が上がる洋服の選び方をします。

— ちなみにご自身のコーディネートは早いですか? 遅いですか?

miu: 早いです。朝起きて布団の中で決めます。ViViで「私服企画」をやっていたときは私服で5コーデ作らなきゃいけないみたいな日があって、そういうときが一番難しかったです。今日着たい服は今日選びたいタイプなので(笑)。

— ViViの専属モデルを経て、ファッション観で変わったことなどはありましたか?

miu: 先入観がなくなりました。今まで着なかったような服でも気分が上がるものは上がるし、洋服のジャンルは関係なくフラットに見られるようになったと思います。

— 買い物に行く頻度ってどれくらいですか?

miu: 買い物全然行けてないですね。仕事柄展示会に呼んでいただくことが多いので、そこでオーダーしたりはありますが。あとは洋服もやっぱり出会いなので、ふらっと入った古着屋さんでの出会いとかそういうのを大事にしています。だから買い物に行くという目的で家を出ることがあまりないですね。

— 子どもの頃ってどんな性格でしたか?

miu: 人見知りの控え目女子です(笑) クラスでも全然目立たなかったし、友達も全然できなかったですね。今でも根っこはめちゃくちゃ人見知りですけど仕事をするうえで変えました。

— どうやってスイッチを入れるんですか?

miu: 現場に入れば自然とって感じですかね。もともとおしゃべりは好きなんですよ。実家に帰るとずっと喋ってるし(笑) それが出せるようになったというか。その方が現場も楽しいし、何より撮影が円滑に進むっていうことを学んだので。

— モデルの仕事の一番の醍醐味はなんですか?

miu: たくさんありますが、現場で得られる快感という側面でいうと、モデルっていう職業は撮影の流れでいうと当日限りの仕事じゃないですか。でもそこに至るまでにはカメラマンさんやスタイリストさん、ヘアメイクさんが前準備をしてくださっていて。その中に私が入ってどれだけ早く寄り添えるか、みんなが求めているものをすぐに理解して表現できるかがモデルの仕事だと思っていて、それができたときは嬉しいし快感ですね。逆に寄り添えなかった現場の帰り道なんかはずっとモヤモヤしています。きっとカメラマンもモヤモヤしているだろうし、一日気持ちが重くなります。だからなるべく現場では積極的にコミュニケーションをとったり喋りやすい空気作りをするように心がけています。

— この企画のタイトルにもなっている『エモい』っていう言葉、miuさんは使ったことありますか?

miu: ありますよ。そんなに乱用はしてないですけど。

— 『エモい』っていろいろな意味合いがあってざっくりした言葉なんですが、miuさんはどんなときに使っていましたか?

miu: エモーショナルですね。そのままですけど。感動するという言葉を細分化していったら『エモい』があるみたいな、そんな感じです。だから人それぞれ微妙に捉え方が違うのかなと思います。

— SNSとの関わりかたをどのように意識していますか?

miu: あまり自分を飾らないようには意識しています。仕事のために使っているインスタグラムではあるけど、仕事の写真ばかりで構成するのはなんか飾っている感じがあるし、もう少し近い存在でいたいっていうか。『カッコつけすぎない』、これが大事かなと思っています。

— いいねとかコメントとかは気にしますか?

miu: うーん、あまり気にしないようにしています。自分が納得のいった仕事の写真をあげるより、プライベートの写真をあげるほうが明らかにいいねが多いので、そういうもんだよなと思いながらうまくバランスをとってやっています。

— 今回滋賀の撮影でワントーン系のコーディネートを着ていただきましたが、普段もワントーンコーデはしたりしますか?

miu: ワントーンも着ます。白、茶系とか。あとは青が好きなのでいつもどこかには入っているかもしれません。

— 普段はスニーカー派ですか?

miu: スニーカーももちろん履きます。特に自転車に乗るときなんかは。それ以外はブーツが多いですね。たまにヒールを履くのも好きです。

— 感情のコントロールは上手ですか?

miu: 前ほど怒らなくはなりましたね。イライラした日はその日一日を充実させるために逆に面倒臭いことから始めるようにしています。朝起きて掃除して洗濯して水やりして・・・そうしているうちに気持ちが整っていくというか、そういう術を身につけましたね。嫌なことがあって泣くことはたまにありますけど、寝たら結構スッキリするというか引きずらないタイプです。私の兄弟はみんな楽天的で控えめでマイペースで天邪鬼で一匹狼。だからみんな予定が合わないっていう(笑)。

— miuさんはレンズに愛されている人だなと今回の撮影を通して強く思いました。今後、挑戦してみたいことなどはありますか?

miu: うーん、もちろん自分の中ではあれやこれをやってみたいとかありますけど、不言実行タイプなのであまり口にしたくはないんですよね。良いタイミングで出会うべく人と出会って、それで仕事も良い方向に向かっていく、それが理想です。

— アーバンリサーチは今年で25周年、再探求をテーマに掲げているのですが、miuさんが再探求したいことなどありますか?

miu: これは遊びになってしまいますが、スキーはまたしたいです。子どもの頃は結構スキー合宿とかに行っていたんですが最近全然できていなかったので。仕事面でいうとやはり出会いを大切に、そのときどきの感覚に従っていきたいと思います。

— やることを明確に決めることは好きじゃないですか?

miu: 例えばですが、家族旅行に行ったときにプランを決めるのは好きです。そこには家族を楽しませたいっていう理由があるじゃないですか。でも自分一人のときにプランを決めることはあまりしないですね。なんとなく行きたいところはあるけど、そこにいくまでの道中で気になるところがあれば寄り道しちゃうし、結局最終的に目的地が全然変わっちゃうみたいな。人生もそうかもしれません。

— 来年の抱負はありますか?

miu: 来年一年の抱負というと難しいですが、30に近づくにつれ出会いって変わっていくような気がしていて。今まで出会ってきた人達とさらに濃い付き合いをしていくかもしれないし、また新たな出会いがあって私はこういう人達といたほうが楽しいって思うかもしれない。そういう出会いは見逃さないようにしたいなと思います。

— ありがとうございました!

Profile

miu (ミユ)
Instagram @ _miugram_

ヘアメイク/伏屋陽子(ESPER)、東川 綾子
企画・構成・衣装・写真・文/杉浦 優

令和エモグラシー ARCHIVES

第一回 片山 友希 〜此処東京故郷〜
第二回 中田 青渚 〜再探究ゆうとぴあ〜
第三回 森田 想 〜五月の蝿にエメラルド〜
第四回 森 日菜美 〜今日も今日とて選択日和〜
第五回 林 芽亜里 〜流れ行け、私。〜
第六回 花柳 のぞみ 〜八月の幻想花火〜
第七回 新田 桃子 〜トーキョー・パラレル・ワールド〜
第八回 中村 里帆 〜夢とカタルシス〜

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ReSEARCH URBAN RESEARCH 25th

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