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FASHION DEC 05,2022

“日本の地域はおもしろい”が合言葉のJAPAN MADE PROJECTって!?

アパレルのセレクトショップとしての軸を持ちながら、生活雑貨の取り扱いからアウトドアイベント、近年ではSDGsへの取り組みなどといった幅広い活動を行うアーバンリサーチが2014年より続けている<JAPAN MADE PROJECT>をご存知だろうか? ここではプロジェクトメンバーに集まってもらい、それぞれの成り立ちから今後のこと、そして、プロジェクトへの“想い”について熱〜く語ってもらいました。


SDR(サステナビリティ推進) 栁堀佑太
SDR(サステナビリティ推進) 兼 プレス課 川瀬晃子
アーバンリサーチ ドアーズ ブランドPR 千葉一孝
アーバンリサーチ バイヤー 兼 SDR(サステナビリティ推進) 兒玉倫代
SDR(サステナビリティ推進) 宮 啓明
SDR(サステナビリティ推進) 谷水達哉

※撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえで行っております。

— <JAPAN MADE PROJECT>が開始してから今年で8年目とかなり長期にわたって続いていますが、改めてどういったプロジェクトなのか教えてください。

 アーバンリサーチと日本各地のその土地を大好きな方々とが一緒に、“日本の地域はおもしろい”という合言葉のもと、その土地のおもしろいことや課題などを考え、ときには魅力を発信し、ときには課題解決。そういったことを連携しながら行なっています。今、<JAPAN MADE PROJECT>の中で深く関わっている地域が東北、東京、京都、大阪、石川、熊本、長崎の7つあります。僕たちが大事にしているのは、その土地の方であったり、それぞれの特色や魅力を対話の中で見つけて一緒に発信することです。その土地の魅力はそこに住んでいる方が一番知っています。だからこそ、その方たちと同じ目線でその土地の魅力について考えたいと思っています。そのおかげで、それぞれで面白い取り組みが育ってきていて、継続的に取り組むことができています。

— 成り立ちの経緯についても教えてください。

 <JAPAN MADE PROJECT>の取り組み自体は2014年から始まりました。始まりの地は長崎です。長崎から始まり、今、申し上げた通り7つの地域に広がっています。各地域ごとに特色があり、例えば東北であれば水産業、東京は銭湯、長崎は歴史から繋がっていく文化、といったさまざまな事例があり、それぞれの特色を大事にすることを考えています。メンバー全員がそれぞれの土地に深く関わっているんですけどおもしろい地域や人ばかりで、現地に赴いては刺激をもらっていて、みんな口を揃えて行く度に好きになっていくと言っていますね。

— それでは、各地域の担当者からそれぞれの地域の取り組みや<JAPAN MADE PROJECT>についての想い、そして、思い入れのある品なども教えてほしいのですが、長崎からお願いします。

谷水 アーバンリサーチが長崎に初出店というタイミングで店長を任され、「長崎で<JAPAN MADE PROJECT>が始まるよ」って聞いたときに、最初は何のことかわからない状態でした。お店で<JAPAN MADE PROJECT>の商品を見たり販売したり、当時それを仕入れたバイヤーに話を聞いたりして、今までそういった取り組みがアーバンリサーチにはなかったので、すごいことをやっているんだなって実感しました。僕自身も最初の1年間はそんなに関わっていなかったんですが、2年目以降から徐々に関わっていきました。実際に作家さんとお会いしたり企業に行って商談するようになり、より<JAPAN MADE PROJECT>に興味を持つようになったり将来こういうことをやっていきたいなと思うようになりました。作家さんとプライベートでもお会いするような関係性を築いていった感じですね。僕は長崎に5年間いまして、その間に<JAPAN MADE PROJECT NAGASAKI>の作家さんと一緒にイベントを企画したり商品を作ったり、最初のラインナップになかったものを提案してお店に入れてもらったり、ということをしてきました。自分がハブになってコミュニティを広げて大きくしていきたいなと思えるようなプロジェクトなので、そこが楽しくて5年間ずっと長崎で取り組んでこれましたし、今もずっと<JAPAN MADE PROJECT>が続いている理由はそういったところだと思いますね。

谷水 関わったもの全てに思い入れがあるんですが、特にあるものは店舗在籍時代に僕が初めて自分自身で良いなって思いバイヤーに提案した岩嵜紙器のティッシュボックスです。今でも愛用していますし、使いやすさ、デザイン性、下に引き出しが付いていて小物なども入れられる利便性が良いですね。

— それでは、次に石川をお願いします。

兒玉 私は2018年に川瀬からの引き継ぎという形で関わることになりました。<JAPAN MADE PROJECT>の魅力は、いろんな場所に行っていろんな人に会えることですね。生活雑貨の仕入れ担当は今もしているんですが、<JAPAN MADE PROJECT>の取り組みは一からスタートすることが多いのでアウトプットするまでに時間はかかったり、通常の仕入れでは味わえない苦労もあるんですが、その分、企業や作家さんとコミュニケーションをとって進めるので、発売したときの喜びは他では味わえないほどの大きさですね。あと、<JAPAN MADE PROJECT>としては日本の資源だったり技術だったり、その土地ならではの魅力が本当にまだまだ眠っているというか、知らない方が多い中でそれをアーバンリサーチを通して発信していけるところが最大の魅力だなって思います。石川の特徴としては、個人でものづくりの活動をされている作家さんが多いですね。『乙女の金沢』といういろんな作家さんを集めたイベントを企画されている岩本歩弓さんにスタートのときからキュレーションを担当していただいています。

兒玉 このだるまはイラストレーターのNorikazu Hattaさんが張子にポップな絵付けをされていて、すごい人気で入荷したらすぐになくなっちゃうんです。Norikazu Hattaさんも岩本さんに紹介していただきまして、オリジナル商品の企画などを集約したポップアップイベントもしています。石川は、加賀八幡起上り人形というだるまのような人形が有名でして、この方の作品も金沢を連想させられるのが良いですね。

— 次は東北をお願いします。

川瀬 <JAPAN MADE PROJECT>の立ち上げが長崎からと説明があった通り、「じゃあ次は東北をやろう」となった経緯はないんですね。どうして立ち上がったのかと言うと、2011年3月11日の震災後、被災地支援としてYahoo! JAPANとBEAMSがタッグを組んでプロジェクトをされていて、その視察のために東北に出向いたのが始まりです。道中、コンビニでの休憩中にYahoo!の方との会話で、石巻は震災後に漁師さんの担い手不足で漁業が衰退しつつあるということを聞きました。その方は、日本の漁業をもっとかっこよく、稼げて革新的な「新3K」を目指す漁師団体「FISHERMAN JAPAN」の立ち上げ人でもあったんですよ。それで、その方の関係者であるホヤの漁師さんに、漁師用のカッパを作って欲しいと言っていただきまして。若い方を取り込むのにはかっこよさが必要とのことで。当時の私の上司がパッと思い浮かび、「これはファッションを皮切りに東北との繋がりが作れるかもしれない」ということで、2015年9月にYahoo! JAPANとBEAMSとアーバンリサーチで『TOHOKU WITH LOVE』というプロジェクトを期間限定で実施したのが発端ですね。

川瀬 FISHERMAN JAPANの方々は漁師だけではなく、デザイナーやマーケターなどさまざまな専門分野のスペシャリストの方が集まっていて、漁師をかっこよく見せたい、漁業が稼げるような仕組みを作りたい、といった想いに私たちもすごく共感を持ちました。ファッションの力で水産業に光をあてることができるんじゃないか、ということを対話をしていく中で感じました。

川瀬 これは2016年にリリースしたプロユース仕様の漁師ウエアで、今でこそワークウエアをアパレルで見かけることは普通ですが、当時はアパレル企業が漁師ウエアを作るのって前代未聞だったんです。FISHERMAN JAPANの方々もこういったカラフルな漁師ウエアを作るのはチャレンジというか。こういったカラーパターンをご提案したときにすごくかっこいいねって言っていただいて。これが今だによく売れているというストーリーがありますし、新しい担い手さんに贈呈などもしています。FISHERMAN JAPANの事務所が石巻の駅前にあるんですけど、そこはアーバンリサーチとのコラボショップということで、こちらを含めたコラボ商品を販売してもらっています。そこに漁師さんがよくウエアを買いに来てくださっているそうで、これも嬉しいですよね。

— 次は熊本をお願いします。

 アーバンリサーチが熊本に出店するにあたり、<JAPAN MADE PROJECT KUMAMOTO>も立ち上げようという話になりました。社内でそういった話になったとき、川瀬さんが買い付け業務もしていて、一緒に現地の方に視察も兼ねて案内してもらいました。そのときに、BRIDGE KUMAMOTOをはじめとするさまざまな方をご案内いただいて、その方々から繋いでいただいたご縁で、いろんな作家さんの商品を買い付けたり、活動も一緒にしています。

兒玉 熊本はコンセプトとして“味わいのある暮らし”というのを掲げており、当初のラインナップは食にまつわるもの、お弁当箱だったり食品だったりというのが一番強かったかなという印象です。実際に熊本はお米や野菜、果物、いぐさなどの農業をされている方が多いですね。

兒玉 当初からお付き合いのある井上尚之さんという小代焼という陶器を作っている方の作品をアーバンリサーチで取り扱っていまして。今でもお付き合いがあり、数量限定の別注で作ってもらったお皿があります。気まぐれで作ってくれたっていうのはあるんですけど、お皿の真ん中にURの判も尚之さんに掘ってもらいました。もう一つは、お箸を作っているヤマチクさんという企業がありまして、少人数ながらも有名どころのお箸も作られているところで、そこともお付き合いがあり取り扱っています。普段から愛用していますし、今も面白い企画を進行中です。

— 次は京都をお願いします。

JAPAN MADE PROJECT KYOTO

 アーバンリサーチのブランドとしてもKYOTO(京都店)を旗艦店として運営しているんですが、<JAPAN MADE PROJECT>が立ち上がったときからずっと京都はやった方がいいと思っていて、満を持してスタートしました。それで、京都で取り組みをやるにあたって元々京都店で長らく一緒にイベントを運営してきたサノワタルさんという方がいまして。その方が京都に住みながら京都のいろんな作家さん、工芸、いろんなディレクションなど幅広い活動をされていて、その方と一緒に“KYOTO INNOVATION”というテーマで、京都に根付く技術を今のプロダクトに落とし込み、これからの京都を考えていくということを発信するプロジェクトを立ち上げました。現在はサノさんが関わる、『木と暮らすデザインKYOTO』という取り組みにも関わり始めています。

谷水 <JAPAN MADE PROJECT KYOTO>も僕が長崎から転勤した年にスタートしたプロジェクトなんですが、京都店も店長として関わらせていただきました。そこでも長崎同様、作家さんとイベントを考えたり企画したり、長崎の経験を活かして取り組みました。ケイコロールという京都で長い歴史がある山元染工場から新しく出たテキスタイルのブランドでして、そことコラボレーションした別注の巾着に思い入れがあります。巾着のデザインを山元さんにデザインをしていただいたんですが、京都店と当時担当していたスタッフと僕をイメージして作成していただいて。そういった深い関わりがあるところも<JAPAN MADE PROJECT>ならではというか、商品企画にも繋がっていくんだと思いました。

谷水 あと、もうひとつは僕からの宣伝になるんですが、“食”を打ち出すというイベントを京都と東京でもやって、先ほど宮が話したサノさんがデザインを手がけた出汁パックもオススメです。これは京都のお出汁屋さんで販売されているもので、パック状なので手軽に使え本格的なプロの味が楽しめます。ラインナップの中に京料理も欲しいなと思っていたときに、知り合ったのがきっかけです。

 京都でやっているプロダクトは他にもあり、京都市内産の木材を使ってスタッキングコップを作りました。ラーメン屋とかにありそうな老若男女誰もが使ったことがあるコップをモチーフに。サイズ感やスタッキングできる便利なデザインとか、昔からすごく好きでして、それを木の素材でできたら面白いなっていうことでサノさんたちと一緒に企画しました。京都市内の木材を使って京都市内の木工場で加工してもらってさらに京都市内の漆作家さんに漆を施してもらうという、本当にMADE IN KYOTOの商品です。こういったプロダクトとかも今後は増やしていきたいなと思います。

— 次は東京をお願いします。

関連記事「湯ったり「余白のあるくらし」 URBAN SENTO」
> 前編 > 後編

栁堀 各地域によって魅力は違うので、アウトプットの仕方も全く異なっていて、東京に関しては銭湯を起点に都市における新たなライフスタイルを発信するプロジェクトになります。<JAPAN MADE PROJECT TOKYO>では、高円寺の老舗銭湯「小杉湯」と共に「URBAN SENTO」を立ち上げました。“余白のある暮らし”をテーマに、小杉湯を中心に銭湯を通して街の魅力ある文化の再発見や再認識を促すことに取り組んでいます。第一弾商品の発売は2020年になるんですが、実はその前の2018年くらいから川瀬さんをはじめ、小杉湯の方々やその周りの銭湯が好きな方々とで集まって長い期間ミーティングを重ねてきました。ですので、その深い関係性がよく現れているプロジェクトだと感じています。

栁堀 僕が<JAPAN MADE PROJECT>に深く関わったのは途中からで、プロジェクトがスタートした当初はプレス業をしており、PRの側面でしか関わっていませんでした。PRする立場からしても理解はしていたんですが、プロジェクトが立ち上がった当初はどのような取り組みになっていくか想像がつきませんでした。しかし、だんだんとプロジェクトが進むにつれて自社のスタッフ、それこそ長崎ですと谷水さんが、その地域にいらっしゃる作家さんと直接コミュニケーションをとって、関係性を深めていっていることを知りました。それにより、取り組みが長く続いていることに非常に魅力を感じ、いつか僕自身も関わりたいなって思っていました。そして、2020年の<JAPAN MADE PROJECT TOKYO>がお披露目になるちょっと前の段階で今の部署に移るきっかけがあり、そこでようやくこのプロジェクトに関わることとなりました。そこから中側に入って経験することができたので、自分にとってはとても思い入れがあります。

栁堀 その中でも気に入っているものがこれです。<JAPAN MADE PROJECT TOKYO>では銭湯を通して街の回遊が楽しめるアパレルの展開を目指しているので、銭湯に着ていくだけではなく街着としても使えるようなものを作ろうとアパレルも多数展開しているんですが、これは第二弾としてリリースしたニットベストです。今までは広報的な立場で関わることが多く、ものづくりに入るということがなかったのでこの取り組みを通して小杉湯の方々や洋服のデザインの企画に携わる方と話をしたり、ものづくりに一から関わることが経験できたことは僕の中ではとても大きな経験でした。時間をかけてみんなで話し合いながらできたこともあるので発売できたときはすごく嬉しかったですね。それを継続することが大事ですので、東京に限らず、これまで取り組んできた地域はもちろん、これから関わる地域についても長く続いていくプロジェクトにしたいと思います。

— 次は大阪をお願いします。

 大阪は10月27日にスタートしたばかりの出来立てホヤホヤの企画です。僕自身が広島出身で大阪に出てきて十数年になるんですが、人生の半分ほど大阪に住んできました。最初は、大阪のいいところはおもしろい人がたくさんいたり、田舎にはない便利なものや美味しいものがたくさんあったり、そういうものかなって思っていたんです。ただ、東京での取り組みのときに知り合った木村石鹸の方が大阪の八尾におもしろい人がいるよって教えてくださり。その方は八尾を中心に、いわゆる町工場の技術などを見せる場所を作っていて、僕らも一回視察に行きました。大阪には町工場が多いなってなんとなく住みながら感じてはいたんですが、東大阪から堺にかけてぐるっと町工場が連なっている地域があり、それって大阪の魅力だなって思いました。大阪の方々はそれを大阪の魅力だと気づいていないのかなと。大阪の持っている技術であったり、世界に誇るプロダクトがたくさんあるのに、それをすごいことだって思っていないんだろうなってことがあり、<JAPAN MADE PROJECT OSAKA>として“ものづくりのおもしろさ”っていうのを、まずは大阪の人に向けて知ってほしいと思い立ち上げました。

 例えば、八尾にあるふきんメーカーのホトトギスさんと一緒に作った巾着袋があります。素材自体が布巾なので、洗った後に入れてモミモミしたらカトラリーを拭けるし、このまま木とかに吊って乾かせるという商品です。やっぱり町工場ってすごくて、これだけやっていますという何かに特化した技術があるんです。ですので、ココとココが一緒にやったらおもしろいよねとか、そういうのを繰り返していくとたくさんのイノベーションが生まれていく可能性がある。だからすごくおもしろい地域だなって大阪に関しては思っています。まだスタートしたばかりですが、2025年に大阪・関西万博も控えていますし、これからたくさんのパートナーと一緒におもしろいことができればいいなって思っています。

— それでは最後に『SHARE THE LOCAL』に関して教えてください。

千葉 アーバンリサーチ ドアーズが全国の店舗では表現できないことを自分たちのフィルターで自由に表現していく場として、大阪の南船場にあるDOORS HOUSEで月一ぐらいのイベントを企画しているんですが、その中で、PAPERSKYという雑誌と組んでアーバンリサーチ ドアーズのフィルターを通して地域のものづくりを紹介していく『SHARE THE LOCAL』というイベントを行っています。『SHARE THE LOCAL』の開催に連動してPAPERSKYの中でも日本の作り手の紹介をしています。クラフトマンシリーズという名前で日本の作り手を紹介するために選定させてもらっており、その土地に合わせたイベントを企画するという内容で、今まで14箇所を紹介してきたという経緯があります。PAPERSKYでの作り手を紹介するときに候補をいくつか出してもらって、その中から選ばせていただくこともあるんですが、『SHARE THE LOCAL』に来るお客さんやアーバンリサーチ ドアーズに合っている作り手を紹介したいこともあり、いろいろ話し合って選んでいます。

千葉 自分が『SHARE THE LOCAL』のクラフトマンを提案して通ったっていうのが高知でして、それが陶芸作家の長野大輔さんという方です。高知は農産物やお酒などいろんな名産があり、文化的にもすごくおもしろい面はあるんですが、そういった高知の良さってどうやって伝えられるのかなって考えたときに、やっぱり農産物は切っても離せない部分だなと思いました。その中で長野大輔さんは半農半陶をしている方でぴったりだなと思い。これはドラ鉢というもので木灰釉という木を燃やして灰にした釉薬を使った器なんですが、その半農半陶という高知という土地で家業である農業をやりながら副産物である稲わらを燃やして灰にして自分の作品作りに落とし込んでいるという独自性もありますし作品としても素晴らしいなと思い選ばせていただきました。イベントでも良い結果になったというのはあるんですが、それで終わっちゃうのも勿体無いというのもあり、それ以降の企画展にも出ていただいたりしています。『SHARE THE LOCAL』というイベント自体も、ただイベントをやるだけではなく、その土地の良さを伝えるというのを非常に大切にしています。例えば高知だと“お客”っていうおもてなしの文化があり、自分自身も高知へ行ったときに飲み屋で知らない人にご馳走になったとか、そういう本当にその土地の良さとかってあるなって思っていて、それも含めてそれがものづくりだったり文化にも現れていたりします。高知だけではないんですが、そういう文化も含めて知ったうえで、ものづくりの良さっていうのを『SHARE THE LOCAL』を通して伝えたいなっていうのがあります。今後は、<JAPAN MADE PROJECT>として独自の展開もしていく予定です。

 <JAPAN MADE PROJECT>は、これからこのメンバーを中心に行っていきますが、みんなこのプロジェクトが大好きでそれぞれが強い想いを持って地域や人と関わっています。ただ、僕たちが<JAPAN MADE PROJECT>でプロデュースしてあげようとかっていう話ではなく、あくまでもパートナーのみなさんと同じ目線で同じ目標に向かって進んでいくことを目指しています。その中で生まれたものが強い魅力になり多くの人に知ってもらえれば。そして、<JAPAN MADE PROJECT>が地域と地域、地域と人、人と人が繋がるハブのような役割になり、いろんな人が日本各地を知って好きになってもらえるよう活動していきたいと思います。

JAPAN MADE PROJECT
“日本の地域はおもしろい”
日本には、まだ知らないワクワクすることであふれています。私たちは、その土地を愛してやまない地域の方々とともに、おもしろさや課題に向き合いながら、未来につながる地域の“すごい”を発信していきます。
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ものづくりの街を再確認する JAPAN MADE PROJECT OSAKA
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Text/Nao Takamatsu

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